葛飾北斎の知られざる浮世絵に出会った。

・・横須賀市吉井(1)・・・真福寺  2002-7-7

鎌倉の骨董品屋に間違われた近ちゃんだが、10分,20分と話すうちに、
すっかり住職さんに信用され,いろいろな資料が自宅の方から持ち込まれた。

市の教育課で取材に来た時に写真を撮り,その時のアルバムや、
NHKで放送取材した時の撮影から,本になったものとか,
お茶を飲みながら,いろいろと説明してくれた。

「じつはなぁー、観音堂には『マリア観音』が有るんだよ。」
「関東地区でもこのお寺しか、無かったんだが,隠れキリシタンのお堂なんだ。」
「観音堂には葛飾北斎の描いた48枚の浮世絵が天井にはめ込んで有るぞ。」

近ちゃんは,しきりにその話しを聞きながら,セピア色したアルバムの
写真に見入っていた。

普通なら,ここで話しは終わってしまうだろうが,
住職さん、熱心な近ちゃんに根負けしたのか,
「いまから,観音堂を見せてあげる。」
「この観音堂は12年に一度しか開けないのだ。今年の4月に開けたから,
次ぎは,12年先だ。・・・わしも、お前も次ぎはみれないだろうなぁー。」
と、言っている。

「骨董品屋が狙っているので,盗まれないように鍵を懸けているんだ。」

次ぎのご開帳まで11年と9ヶ月あるのに、「観音堂の扉は開いた。」

四畳半程の堂内、正面に仏像が三体、そして、全身20cm程度のマリア観音が
奉られていた。 (近ちゃんの信条・・・仏像の見姿は写真撮らないことにしている。)

「天井を見てご覧」と、言われるままに,頭上1メートルのところを
仰ぎ見て,絶句!!

一枚が30cm四方の杉板に,絵の具を使った絵もあれば、墨絵の絵もある。
葛飾北斎といえば,「富嶽36景の富士山と波の絵」が印象深いが,
この天井には,鶏,犬,猫,鼠,鳥,花、魚,・・・・・
48枚の北斎の浮世絵がある。

もう,わぁーおぅーーわぁーおぅーーと、叫びっぱなしで、
デジカメのシャッターを押していた。

本堂に戻って,また話しを続けた。 
 かれこれ,1時間近く,お邪魔してしまう。最後に,仏様にお参りさせてと,
祭壇に行き,無意識の内に、夏目漱石さんを置いてきた。

別れ際、住職さんは言った。「今度は,玄関から入って来いよ。」
近ちゃんは「はいっ!」っと、元気よく、久里浜駅までの20分の道のりを
鼻歌交じりで歩き出す。

15枚の写真を表示します。
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NHKの大型歴史番組に取り上げられた記事が載っている。

葛飾北斎と海防問題の一節は,「真福寺」の絡みでもある。

「歴史誕生の本の中に,『マリア観音』の写真あり。」・・・全身20cmの像だった。

境内の一段高いところに「観音堂」は建っていた。

以下、北斎の描いた48枚の浮世絵です。(ヨコ8枚,タテ6枚)
観音堂の向拝には、厳しい龍が睨みを利かしていた。