山の斜面を登っているのを実感できる。
尾白川の流れは50メートルほど眼下に、木々の間から白いものが時々見える、岩にぶつかる水音もかすかな音でしかない。
変わりに目に飛び込んでくるものは、対岸の山の中腹から山頂にかけての紅葉である。
かと言って、紅葉をめでながら歩くわけには行かない。
道幅50センチの山道、足を踏み外せば、50メートルの谷底に転げ落ちるのだ。
アップダウンの繰り返しで、どうやら百合が淵に辿り着く。
大きな岩に遮られ、崩落の足元から30メートル眼下に神秘的な「滝の一部とコバルトブルーの滝壺」が見えた。 |
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