2009年北鎌倉
萩の寺  円応寺

2009-9-6 北鎌倉・円応寺にて撮影

 鎌倉に足を運ぶ事は、2001年4月からで、すでに100回近くになる。
お寺などでは、庭園の1画に「萩」を植樹して、訪れる人達に、移り行く季節感を感じて頂いてるようです。

円応寺の本堂内部の仏像を、一度、垣間見た事が有る。
-----------------------------------------------------------
堂内に並ぶ閻魔大王像や十王像の彫り物や役割の解説を楽しめる隠れた名所でした。

十王像とは、地獄の裁判官です。
人は死ぬと六道つまり天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄の中のひとつへ行くことになります。
それは生前の行いにより決定しますが、7日毎に部門別に裁きます。

初七日の秦広王は人の一生を巻物にして見ます。いわゆる書類審査です。
二七日の初江王(現在は鎌倉国宝館に出陳中)は、三途の川を善人には浅瀬を、悪人には深瀬を渡らせます。
向こう岸に奪衣婆(だつえば)さん(堂内に陳列)が待っていて、川を渡って来た人の服を木の枝に掛けさせて、この枝のしなり方により判定します。
三七日は宋帝王で邪淫(じゃいん) の罪を、平たく言うと浮気とか不倫とかの男女の不正関係を審査します。
四七日は五官王で愚痴ぼやき等の妄言を裁きます。
そして五七日に最初の判決を下すのが閻魔様です。
六七日は変成王で再審をして罪の軽い人を少しでも救うようにします。
七七日の四十九日に泰山王が人の生前の功罪に対して最終判決をします。

生前に親交のあった家族や友人が法要をしますが
百ヶ日の裁きは平等王、
一周忌の裁きは都市王、
三回忌の裁きは五道転輪王がその時にその人の隠れた長所を伝えます。