貴重な現場検証・・・雲の正体は霧だ!!

徹夜勤務明けに霧を追っかける・・・「霧は何処から生じるか」

撮影日2007-5-26・・・ 昨日降り続いた雨は夜中にあがり、快晴の朝だった。

小倉義光著の「一般気象学」によれば、『霧は地上に発生した雲である』とか。
----- そして、霧を発生させる原因によって5つに分類する -----

放射霧 特に晴れた夜には地表面は赤外放射によって冷え、それに接した空気の温度が下がり、明け方霧が発生する。
移流霧 暖かい空気の塊が温度の低い地表面(地面や海面)上に移動し、冷やされてできる霧。
蒸気霧 大きな湖や河川では完全に凍結してしまう前に、水面の水蒸気を多く含んだ暖かい空気と、冷たい北風の空気と混合して霧になる。
前線霧 温暖前線で長時間降雨があり空気の対流が増したところへ、上空の暖気から比較的高温の雨粒が落下してくると霧が発生する。
上昇霧 山腹に沿って空気が上昇すると断熱膨張のため空気の温度が下がり露点以下になる、このとき遠くから見れば山に雲がかかった様子だし、雲の中にいる人は霧に包まれたわけである。

霧の発生地点とその霧を遠望した地点および撮影地点を航空写真を利用して解説いたします。

mk_map.gif (218120 バイト)

職場の3階から西の方(厚木内陸工業団地から、丹沢山系)を見ると、
霧Aから上昇霧が流れていた。 近づいて川の対岸から霧Aを撮影した。
霧Bを遠望すると前の山と後の山の間から雲が南から北へ流れている。
霧Bはゴルフ場の西側の山から上昇霧が発生している。
遠望c地点から、丹沢山系の南端・大山の手前に真っ白な雲が居座っているのが見えた。
清川村役場の霧Cに近づくと、山の中腹から上は霧で覆われ、空は曇っている。
遠望d地点から宮が瀬ダムの北の方は雲の無い快晴で、南の方の霧Dは霧が上昇し、
雲となっている。

それでは各地点から撮影した写真をご覧下さい。