今回の出し物は、主人公の「近ちゃん」に実像/虚像を織り交ぜたドラマです。お断りしておきますが、あくまでも、登場人物や会社名は実在するものでなく、フィクション物語です。

遊び盛りの「近ちゃん」

「近ちゃん」の長所と短所をわかってほしい、長所は、すぐに何でも興味を持ち、中を覗きたがり、これは面白いと思えばシリーズ化してしまう。短所は、一度ハマルと、金と暇をとことん注ぎ込み、途中で止めることを知らない完璧主義者である。


学生時代から、シリーズ化していたものに、切手あつめ、古銭あつめ、日記帳書き、小遣い帳付け、ラブレターあつめ、観光地めぐり、灯台めぐり、お城めぐり、お寺めぐり、港めぐり、峠めぐり、お祭めぐり、トイレの落書きめぐり、ユースホステルめぐり、寄席(落語演芸場)めぐり、ストリップ劇場めぐり、トルコぶろ見学、野菜づくり、菊づくり、が主流であった。ここ数年でシリーズものが変わり、トルコ(ソープ)の延長線上で全国露天風呂めぐり、おいしいコーヒーを飲みたくて名水めぐり、未踏の名城めぐりに移った。
「近ちゃん」入社の暮れのボーナス{5万円}だったが、同額が毎月の給金だった。多感な青年が趣味を楽しまない訳がない。まさに、野に放たれた虎のごときであった。