件  名 「ドラマチックな2時間半」
告白人 :近ちゃん 

「恋のときめき」・第1話

待合わせ場所の鎌倉駅西口近くの「辻の花」、店内に初めて入った。
ドレスや小物が所狭しと並んでいるがどれもこれも高級品の様子。

店の奥では店員2名とお客の女性が、紙袋に詰め込む作業で大騒ぎ
している。
近ちゃんは、約束の13:00丁度に店内に入った。
すると、「近ちゃん、チョット待っててね。」と、声が掛かった。
声のする方を見ると,小柄で,スラッとしている、さすがダンスで
鍛えた体つき。
しばらく待たされている間に,店内の洒落た小物をデジカメで
撮影していた。

結局、紙袋3つとアンのポーチを駅のコインロッカーに預けた。
よって,予定していたデートコースの変更が生じた。
海蔵寺から北鎌倉へ抜けるコースを、鶴岡八幡宮に寄り,鎌倉駅に
戻るコースにした。

さて、両手の空いた2人は、手を繋いで、銭洗弁天に向い、歩き出した。
子供が小さな時に手を繋いで歩いたが、その後の記憶に全く無い。
25年振りのような、遠ぉーーい昔の話しである。

まさに,「ときめき」の始まりである。

最初の休憩場所の銭洗弁天の腰掛けに並んで,近ちゃんお手製の
オニギリを出し,食べながら,自己紹介をする。
ポットに麦茶も作って行った。  蓋がコップになる為,
恥じらいながら,「間接キッス」だなどと,冗談が出始める。
「間接キッス・・・良いわよ。 」とは、アンの返事。
「アメリカでは,キスは、日常の動作よ。」
近ちゃんは,あっけにとられ、わざと、蓋コップで間接キスを繰り返す。

ひとしきり、間接キスの話しで盛り上がり,再び,手を繋いで,
源氏山のハイキングコースを歩き始めた。

幸いに人通りが全く無い。・・・2人っきりの世界だ。
アンにアメリカ流のキスのしかたをコーチされた。
「ときめき」は最高潮、心臓の鼓動は全開である。

・・・10歩、歩いて,チュッ!・・チュッ!
   300メートルのハイキングコースを数十回のチュッづくし。
人生変わってしまったようだ。・・・・・

海蔵寺から鶴岡八幡宮経由,段葛の参道と,ずーうっと、手を
繋ぎっぱなし,さすが、キスは出来なかった。

「品川の近くに宿を取っているので、早く帰りたい」と言っていたので
2時間半のデートタイムを決めた。 予定通り,鎌倉駅に戻り,
横須賀線の車中のお話へと続くのである。

・・・・第2話に続く・・・・