件  名 神頼み
告白人 :近ちゃん

「恋のときめき」・第10話  

海蔵寺の縁側でアンの過去の人生をある程度、垣間見た感じだが,
機会があれば、もっと良く聞いて,「アンの自分史」をプレゼント
してあげたい。

海蔵寺から,鶴岡八幡宮までの散歩道は,民家沿いの小道なので、
クルマの通りも無く腕を組んで歩くには,程よいコースである。
ハイキングコースとは異なり,歩き易い,しかも,アンはダンスの
ベテランで,常に,近ちゃんの身体にぴたっと,上体が着いている。
・・・近ちゃんには,ダンスの心得が全く無いのだが,「スムーズに
女性をリードしている」と言うような感じを、こう表現する
のだろうなぁーと、思った。

鶴岡八幡宮には,三の鳥居から境内に入った。
玉砂利を踏み鳴らしながら,本殿に向かった。
途中,「舞殿」・・ここで,静御前が舞を舞ったとか,節分祭の
豆撒きをやったとか・・・解説を加え,大石段の左側にある「大銀杏」
の木の影に人が隠れて,鎌倉時代に人殺しがあったとか・・・適当に
解説をしながら,本殿に辿り着いた。

拝殿に向かって,いきなり、アンは,「パンパンパン・・・」と、
5,6回の拍手のような音をさせて、何やら神頼みをしている。

この拍手のような拍手(かしわで)を見ていて気になり、正しい
「ニ礼ニ拝一礼」の作法を教えようかと思ったが、アメリカは、
イエスキリストの十字の国,日本の作法を押し付ける必要も無かろうと,
止めてしまった。

本殿の参拝後,白旗神社、源氏池と、境内を一回りしながら,
鎌倉駅への帰り道に「段葛」の道を選び、腕を組み手を繋いで歩いた。
・・・・第11話に続く・・・・