件  名 意を決して
告白人 :近ちゃん

「恋のときめき」・第6話 
 
「箸より重いものを持ったことがないの! どこかに、荷物を預けるところはないの?」
目の前は鎌倉駅西口、確か、コインロッカーが有ったはず。

早速、紙袋3つとアンのポーチを駅のコインロッカーに預け、荷物は、近ちゃんの
背中に背負っているバックだけ、二人とも両手が空いている。

予定しているデートコースを説明し、二人並んで銭洗弁天を目指して歩き出す。
50メートルほど歩く間に、「近ちゃんの心の葛藤が始まった。」
「鎌倉では、誰も知った者は居ないし、観光地の旅の恥の掻き捨てで行けパァー」
「どうせ、有名人ではないんだから、フォーカスの心配なんて要らないだろう。」
「ダメ元で、アンに手をつなごぉーって言ったらー」
そして、意を決して言った。
「荷物を預けたら、両手が空いちゃったねー、人混みで、はぐれるといけないので、
手をつなごぉー」と、アンの手を握ってしまった。
アンは言った。
「近ちゃんって、こわそうに見えるけど、まじめなんだぁー、優しいねぇー」
「アンは、惚れちゃったー」・・・どうやら、デート開始の一分間で、アンの心を
射止めたようだ。

手をつなぎ、腕を絡め、約300メートルの道のりを、アンの身の上話を聞きながら、
ルンルン気分で、歩いた。
・・・・第7話に続く・・・・