「恋のときめき」・第7話
ハイキングコースに入り、左に、岩肌をくり貫いたトンネルがある。
そこを通ると、最初の休憩場所としていた「銭洗弁天」に着く。
余談だが、鎌倉ウォーキング時の昼飯は、おにぎりと魔法瓶に入れたホット麦茶
で有る。今日は、特別に、山菜釜飯を炊いて具として鮭とジャコ入りの
おにぎりである。
さて、誰しも、銭洗弁天に来る目的は、財布の中のお札や硬貨を取り出して、
洗いザルに入れて、神水で洗うのだ。・・・すると、財布の中身が増えるそうだ。
早速、アンにも説明してあげた、しかし、アンの財布は、ポーチの中で、
コインロッカーに預けてしまっていた。
アンは、スラックスのポケットにあった小銭(100円玉、10円玉、1セント硬貨
数枚)を取り出し、洗った。
1セント硬貨だけはポケットに戻し、日本円はお賽銭箱にさっさと入れてしまった。
「神様の水で洗ったお金なので、ゴリャクが有るかなぁー」と、言っていた。
お参りを済ませ、休憩所で大衆に混じり、一組の夫婦らしく寄り添って座り、
おにぎりを分け合って食べ、ホット麦茶を飲むのだった。
アンは言った。「コップは一つ?」 「えっ! 蓋だけしかないけど」
「あっ そう。 私、別に病気持ってないから。」
しかし、蓋コップは一つしかない、最初は、別々の飲み口を使ったけれど、
「間接キッスだね」・・・そう言いながら、交互に飲んでいた。
キスと言えば、アメリカでは、日常ごとである。日本人のおはよう、こんにちはの
挨拶と同じだよ。・・と、ひとしきり、キスの話で盛り上がる。
キス・・・・・・・近ちゃん、しばらく遠ざかっている。・・・したい!
アンにお願いしたら、キスさせてくれるかも・・・妄想が頭一杯に膨らむ。
アンの話を聞いていると、アメリカに行ったら、人間が変わりそぉーーーだ。