件  名 第2話 「城に歴史有り、人にも歴史有り」
入浴日
編集日 :2001/2/18  20:44

大学2年の暮れ、下宿先の大秦野の郵便局にアルバイトに行った。
ある時、休憩室で一人の女子高生を取り囲み、高校生10名程で
賑やかに話していた。
翌日、自己紹介をしたためたメモ用紙を、彼女と2人きりに
なった時、彼女に「付合ってくれないか?」と言って、そっと渡した。

アルバイトも終わり、1週間くらいしてから差出人名の無い封書が
下宿に配達された。

この時、彼女は高校2年生。

初デイトは、小田原に出かけた。小田原城内には、小さな動物園があり
公園になっているので、公園のベンチはアベックに占領されている。

三ヶ月後、近ちゃんは「代々木校舎」に通う為に、下宿先を世田谷に
移した。

その後、彼女との交際は「文通と半年に一度の小田原デート」だった。

近ちゃんも、何時しか社会人になり、複数の女性と恋をした。
しかし、数ヶ月しか続かなかった。

複数の女性と付合えば付合うほどに、彼女の存在が大きくなってきた。

そして、童貞/処女で2人は結ばれた。

しかし、その後もイバラの道、後とり息子と、娘三人の三女で、
彼女の親は同居目的で家を新築した。

結局は、彼女を騙した形で、交際6年間に終止符を打ち、新婚生活は、
6畳と3畳の2Kアパートがスタートになった。

交際期間中から、数回、心が離れたことが有る。 
その都度、繕ってはきた。

2人の子供を育てる過程や、マイホームを目標とする過程が有るうちは、
2人で協力しなければならなかったが、それらの目標が無くなり、
それぞれ、自分のことを考えるようになると、所詮は他人で有る。

城も、城下町を維持する為に、殿様はいろいろ代わって、歴史が創られた。

近ちゃんと妻も、今尚、同じ屋根の下で、別々の歴史を創っている。