件  名 第17話 「誰にも教えたくない黒森鉱泉」
入浴日
編集日 :2001/1/12  22:42

所は、山梨県と長野県の県境、横尾山のふもとの黒森地区の民宿なり。

信州峠に車をおいて、横尾山の尾根歩きを楽しみ、高山植物をめでてくる
ことをお薦めします。

この近くには、立ち寄り湯として、みずがきランドや少し、車を走らせて、
増富温泉に行かれることを奨める。

では、なぜ、「誰にも教えたくない黒森鉱泉」なのか?

道路脇の看板につられて、私道を入り込む。道幅狭く、後戻りできず、
300メートルほど走って、一軒の民宿に着いた。

日帰り湯¥500円の看板有り。

農家風の勝手口から、家の中を覗く、家人は夕食の支度をしていた。
見渡しても、浴場の建物がない。

恐る恐る「お風呂に入りたい。」・・・
「ここです」と、案内された 「納屋風の建物」、中に、木の風呂桶が有った。

風呂桶の中は、真っ黒なお湯だった。
・・・これが、名高い「ラジュウム鉱泉」と気づくのに時間はさほど、
かからなかった。

木の風呂桶・・・何十年振りかで、お目にかかった。
ぬるめの貸切風呂のひととき、とても、お薦めできない、
汚い建物、でも、思い出に残る、一湯であった。