件  名 第24話  「武者小路実篤が愛した、格式の有る宿」
入浴日
編集日 :2001/1/30  20:44

所は、秋田県雄勝町秋の宮温泉郷の稲住温泉なり。

角館観光を終え、さて、今夜のお宿を見つけなければと、ガイドブック
片手に公衆電話のダイアルを回す。
1軒目で予約が取れた。  ・・・100km手前からの宿探し。

角館観光で時間を食いすぎ、少々焦っていた。

横手−秋田間の有料道路でネズミ獲りに引っかかってしまった。
34キロオーバーのスピード違反、現場で、切符を切られた。

後日、忘れた頃に神奈川県警と横浜司法局からお呼出しがかかった。

さて、稲住温泉の旅館について、今回の旅行で はじめて、
本格的な旅館に泊まることになった。
夕食のお膳も三の膳で有る。 部屋も内湯付きだった。

館内の廊下の両壁には、実篤の描いた絵が架かっていた。
まさに、「200メートルの画廊」と同じだった。
いかに、この宿と実篤の繋がりが深いのかを知った。

風呂は、大浴場から外に出るとね打たせ湯と渓谷に面した小さめな
混浴の露天風呂があった。

夜の暗い露天風呂に一人で入っていると、女3人が入って来た。
ラッキー!  でも、会話は無かった。

翌朝、もう一度露天風呂でもと、勇んで出かけていった。
先客が一人いた。

「おはよう ございま〜す」と、声をかけてお風呂に入って、ドッキー!
・・昨夜の女性の一人だった。

「一対一」ならと、「覚悟を決めて旅の恥の掻き捨て」と、いっときの
会話を楽しんだ。

しかし、目線の先は、うつろに対岸の緑の木々に!!・・・