件  名 :第32話  「神奈川県で唯一の4っ星印・ままねの湯」
入浴日
編集日 :2001/2/18 23:55

所は、奥湯河原の温泉街に湯治専門の、狭い路地裏に隠れたように
営業している小さな内湯施設の「ままねの湯」である。

温泉マニアしか行かない、秘湯である。

看板も、旅館の裏口にしか見えない入り口に小さな板看板が掛かっているだけ。

入り口も立て付けの悪いガラス戸を開けて下足を脱ぎ、地下へ降りるとすぐに
男女別々の脱衣所である。

小さな浴室の中央に幅1.5メートル、長さ4メートルの大きさの石の湯船が
有るだけ。壁までは1メートルの広さしかない。

温泉の泉質は、弱アルカリ性低張性高温泉。源泉温度は82度である。

近ちゃんは、「秘湯のおもいで」の第一話で紹介したように、
一度こりごりしている。

今回は、覚悟を決めてここに来たのだ。

下手で十分体を慣らしてから、上手に挑戦した。
それにしても、「あつかった〜ぁ!!」

首まで入り、体をピリピリ刺すこの熱さ、目を閉じ、息を殺して静寂に
身を置く真剣勝負。
静寂の中に聞こえてくるのは、自分の心臓の鼓動音だけ。

他の人の湯船に出入りする波紋にも、苛立ちを感じてしまう。

他人が入っていたら、湯船への出入りには最大限の注意が必要、
「波を立てずに入り、波を立てずに上がる」
頭では分かっていても、湯から出るときは体が分かってくれない。
とにかく、早く、熱さから抜け出したいのだ。

自分との我慢比べの結果、風呂から出ても、全身ピンク色の体は
しばらく色が変わらなかった。 

精神鍛錬代は、一時間200円也。

冷たいペットボトルを持参して「ままねの湯」に行くことを書き添えておく。

・・・あなたも、一度挑戦してみたら?・・・