温泉のおもいで
近ちゃんの生家の隣り(千葉県安房郡富山町高崎)に、今でも、源泉(鉱泉)が湧出ている。
いつのころから始まったのか記憶に無いが、直線で50メートル離れたところに温泉宿が出来た。
旅の一座が歌謡ショーをやっていた。
その宿の隣に屋根付きの共同井戸があった。
飲み水にしては、匂いが強いし、井戸の周りに海苔草が生えていた。
これはいったいなんだろうと思っていた。
父親は道のりで100メートルの距離を天秤棒桶で風呂が一杯になるまで水を運んでいた。
近ちゃんもバケツを片手にこの水を運んだものだった。
「くすり湯」と聞かされていたが、実は「鉱泉」であり、岩井に「岩婦鉱泉」「弁天鉱泉」が現在も営業しているが、かっては「湯本鉱泉」と同じ水脈を持った内湯に、少年時代を過ごしたのであった。
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