鎌倉には、萩の花で有名なお寺は、宝戒寺と海蔵寺。 しかし、海蔵寺はJR北鎌倉から「亀ケ谷坂切通」を通っても25分ほど、JR鎌倉から平坦な道を通っても30分の奥まった谷戸にある。
「花の寺」として定評があるが、写真家には魅力のあるお寺だが、若い子たちには見向きもされない知名度の低い場所である。
萩の花が咲く9月は、参道から見ると、目測で2.5メートル〜3メートルの萩の壁で、階段がみえないのだ。
16段の階段も、冬から初夏までは広い階段だが、萩の枝が伸び、花が咲くと30センチほどしか、通り道がない。
まさに、両手で萩を掻き分けながら、急な階段を上り、降りするのはちょっと怖い。山門を潜れば、「花の寺」がいつでも迎えてくれる。 鐘楼前の背の高い「シオン」と芙蓉、庫裏の前のキキョウ。
16時に閉門するのだが、女性が1人、読書にふけっていたら、住職が声をかけて、女性はあわてて山門を降って行った。 |