朝顔が日本に伝わったのは奈良時代。 薬草として入ってきました。
長らくは薬草として栽培されていましたが、徐々に花の美しさが評価されていきました。 伝来から約1000年後の江戸時代中期以降に観賞用として朝顔がブームとなり品種改良をして、花の色も多種多様になっていき、真源寺の境内に鉢を並べて人々に見せたのが、その発祥といわれています。
葛飾北斎や歌川広重など数多くの浮世絵にも、入谷の朝顔が登場するまでになっていきます。
明治維新の混乱が落ち着いた頃には、入谷の通りは十数軒の栽培農家は朝顔を栽培し、腕を競い合い、美しく鉢仕立てにして陳列しました。
その後、都市化するに伴い大正2年(1913年)に、栽培農家も姿を消しました。それから35年経った昭和23年(1948年)に、下谷観光連盟ならび地元の有志の尽力、台東区の後援もあり入谷に朝顔市が立つようになりました。今では下町の夏の風物詩として定着、毎年数十万人の来場者に楽しんで頂いております。 |