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武家屋敷・石黒家 |
石黒家の薬医門には、文化6年(1809年)4月27日の墨書銘との矢板があり、角館に現存する武家屋敷のなかで年代の確認されるものとしては最古の建物となっている。 玄関は、上位もしくは同格の身分を対象とする正玄関と、下位身分対象の脇玄関の2つがあり、正玄関には起り破風と懸魚をともなっている。 母屋は茅葺きで、角館の武家屋敷のなかでは唯一、母屋の座敷に入って建物を主体に内部を見学でき、欄間の透かしにみえる工夫や特徴的な畳敷きなどを実見できる。 庭には築山や巨石が置かれるが、池はなく、樹齢300年のモミの大木をはじめ各種の常緑樹やモミジなどの落葉樹があり、東屋をともなっている。 |