D90が観た画像  d90-11051

撮影地 長野県飯田市下久堅知久平
撮影日時 2011−4−17  15:02〜15:16
作品のタイトル 三石の枝垂れ桜
作品の概要 南アルプスの山麓で、秋葉街道沿いの町中に、天竜川から標高45メートルの所に大小併せて5つほどの巨石が有る。
そのうち3つが互いに重なるような大岩で有る。
裏手に回ると「山王神社」が祀られていた。
江戸時代に、境内に植えたのであろうシダレザクラが、頭上から花びらを撒き散らしていた。

大昔の話しだそうだ。 ・・・
旧天竜川は現在より、標高45メートル辺りを激流として流れていたとか。
地殻変動で、旧天竜川は隆起したとか。
隆起の結果、河床にあった岩盤が割れて3つの大岩が出来たそうだ。

  

  

甌穴の謎

山王神社の脇を通り抜け、裏手に行くと、花崗岩の露頭(幅8m、長さ115m)に、二穴が連結した甌穴がある。
一穴は長径1.4m、短径1mの楕円で、深さ124cm。もう一穴は直径約1.7mで、底は三つの窪みとなり、深さは90〜60cmで、中心に向かって時計回りの侵食溝がある。
この甌穴ができたのは数万年前と推定される。
当時ここは天竜川本流が流れる河床で、激流とともに流れ込んだ砂礫が回転しながら岩盤に穴をうがった。