D90が観た画像  d90-11057

撮影地 東京都八王子市廿里町(とどりまち)「多摩森林科学園・サクラ保存林」
撮影日時 2011−4−22  12:20〜15:53
作品のタイトル 御車返し(ミクルマガエシ)の桜
作品の概要 南信州の桜旅で知った事で有る。

源頼朝は1197年に瑠璃寺を幕府の祈祷寺に選定し750石の寺領並びに『地主桜(じしゅざくら)』と称して愛育した桜苗三株を寄進した。

「地主桜」なるものを調べていくと、『一枝の中に、一重の花と八重の花が混在しているとか』、さらに追求して行くと、

811年に、京都の地主神社での出来事で有る。
嵯峨天皇行幸の折、地主の桜のあまりの美しさに、三度、御車をお返しになった故事より、別名「御車返しの桜」とも呼ばれる様になった。

  

  

御車返し(ミクルマガエシ)の桜

また別の説によれば、
後水尾天皇(1613年-1632年)が京の寺の花見を終えた帰路、花の美しさに牛車を返して再び御覧になったことからこの名前がついたそうだ。

江戸時代以降の「地主桜」の普及は、「鎌倉の桐ヶ谷」にあった桜の木が出回ったそうだ。
現在、京都では、京都御苑や、京都府立植物園で見る事が出来るそうだし、東京では、上野の東京国立博物館の隣に位置する輪王寺・両大師堂境内に「御車返しの桜」の看板が出ている。

鎌倉でも見れる。
極楽寺の宝物館の前には、北条時宗手植えといわれ、鎌倉原産で市内に現存する唯一の「八重一重咲き分け桜」の古木がある。

そして、今日取材して来た、八王子市のJR高尾駅から徒歩で10分ほど、「多摩森林科学園・サクラ保存林」もだ。