D90が観た画像 d90-11057
源頼朝は1197年に瑠璃寺を幕府の祈祷寺に選定し750石の寺領並びに『地主桜(じしゅざくら)』と称して愛育した桜苗三株を寄進した。 「地主桜」なるものを調べていくと、『一枝の中に、一重の花と八重の花が混在しているとか』、さらに追求して行くと、 811年に、京都の地主神社での出来事で有る。 嵯峨天皇行幸の折、地主の桜のあまりの美しさに、三度、御車をお返しになった故事より、別名「御車返しの桜」とも呼ばれる様になった。
御車返し(ミクルマガエシ)の桜
江戸時代以降の「地主桜」の普及は、「鎌倉の桐ヶ谷」にあった桜の木が出回ったそうだ。 現在、京都では、京都御苑や、京都府立植物園で見る事が出来るそうだし、東京では、上野の東京国立博物館の隣に位置する輪王寺・両大師堂境内に「御車返しの桜」の看板が出ている。
鎌倉でも見れる。 極楽寺の宝物館の前には、北条時宗手植えといわれ、鎌倉原産で市内に現存する唯一の「八重一重咲き分け桜」の古木がある。
そして、今日取材して来た、八王子市のJR高尾駅から徒歩で10分ほど、「多摩森林科学園・サクラ保存林」もだ。