作品の概要 |
一晩で、三十万人の参拝者が訪れる祭りとして、特に東京都大田区の池上本門寺が知られている。
起源は定かではないが、浮世絵師の歌川広重(二代)の作品『江戸自慢三十六興』、『江戸名勝図会』で描かれていることから、江戸時代末期までには始まっていたと考えられる。
日蓮の命日の前夜(10月12日)はお逮夜(おたいや)と呼ばれ、各地から集まった信徒団体の集まり(講中)が、行列し万灯や提灯を掲げ、纏(まとい)を振り、団扇太鼓や鉦を叩き、題目を唱えながら境内や寺の近辺を練り歩く。
古来は、提灯に蝋燭を灯し、団扇太鼓を叩きながら参詣する簡素なものだったが、纏を振るようになったのは、明治時代に町火消たちが参詣に訪れた事によるそうだ。
とくに、感動したのは、3組目に境内に登って来た「笠をかぶり、衣装も、足元の白装束に統一した信徒団体」は、一糸乱れぬ行動でした。 |