D90が観た画像  d90-13010

撮影地 埼玉県熊谷市妻沼
撮影日時 2013−1−18 12:27〜13:48
作品のタイトル 創建当初に蘇った「歓喜院聖天堂」・・・拝殿
作品の概要 色鮮やかな彫刻を施した建築物と言えば、日光の東照宮が第一に取り上げられるが、そもそも、東照宮は徳川幕府の威厳を世に知らしめる目的で建設されたものだが、埼玉県の北部の妻沼は、大名もいなければ、徳川の直轄地でもなかった。
江戸時代の中期、治承三年(1179)創建された「妻沼聖天山」の境内に「歓喜院聖天堂」が庶民の浄財で建立されたが、二百年以上も雨や雪や空っ風にさらされ、彫刻に塗られた塗料も剥げ落ちてしまった。
平成15年から8年間の歳月をかけ、江戸中期の色彩豊な彫刻物に蘇った。

拝殿の彫刻物は、阿吽(口を開けたものと、口を閉じたもの)の組み合わせをしているのが特徴で、代表的な獅子頭があります。
その他の彫刻物に、鯉から龍顔にそして、飛び龍、龍への出世伝説や、中が見える篭彫りや、透かし彫りが有ります。
特に、江戸時代は「お琴、囲碁・将棋、読書、絵画」が文化人の象徴らしく、「琴棋書画」なる彫り物が正面を飾ってます。
ところで、横梁をくわえっ放しの鬼には「角を立てたり、伏せたりして」阿吽を表現していました。