D90が観た画像  d90-13011

撮影地 埼玉県熊谷市妻沼
撮影日時 2013−1−18 12:27〜13:48
作品のタイトル 甦った二百五十年の夢・・歓喜院聖天堂奥殿
作品の概要 国宝 歓喜院聖天堂(かんぎいんしょうでんどう)は、約830年前に建てられ、火事などの被害で何度か再建され、現在の建物は、宝暦10年(1760)に完成しました。
 
この時の工事は、幕府作事方棟梁として活躍した平内政信(へいのうちまさのぶ)の子孫で、妻沼の大工棟梁の林正清(はやしまさきよ)が統率しました。  正清は、再建を企画し、優秀な職人を集め、お金を集めるため各地を回りました。
工事の費用を負担したのは、幕府や大名、豪商ではなく、妻沼を中心とした庶民たちでした。しかし、道なかばにして、正清は亡くなり、その子の正信に引き継がれ完成しました。

しかし、二百年以上も雨・雪・風に晒され、彫刻の塗料はすっかり剥げ落ちてしまいました。
今回の工事では、複雑な彫刻とそこに施された様々な装飾をどう修理するのかが大きな課題だったとか。
特に彩色は江戸時代の絵師の仕事が残っており、これを保存するために、その上を和紙で覆って彩色を復元することにしました。
聖天堂が鮮やかに蘇ったその陰には、多くの専門家や職人たちの知恵と努力が隠れています。
スライドショーの終わりの4枚の写真がご苦労を語っています。

縁の下の力持ちに、猿の彫り物あり   ここをクリック
熊谷市の公式ページを参照 塗料の剥げ落ちた彫刻を、見事に復原した経緯や、見所などが述べられています。