D90が観た画像  d90-13172

撮影地 神奈川県鎌倉市 妙本寺
撮影日時 2013−11−7  15:10〜15:49
作品のタイトル 御仏に、涙してすがる 訳有りの女
作品の概要 ♪鎌倉 大町 妙本寺 恋につかれた 女が一人・・・・・  ♪

久し振りに「鎌倉の花」を撮影に出掛けた妙本寺、祖師堂の御仏に涙ながらに語りかける一人の女に遭遇しました。
----------------------------------
妙本寺の総門脇に、幼稚園が有り、退園後は200m奥の祖師堂・境内(二天門近くに、20台ほどの駐車場がある)が子供の遊び場になり、母親達のお喋りの場になっています。
二天門前の母親達の先の本堂を、カメラズームで覗くと、祖師堂正面に若い女性がお参りしている姿が見えました。
大きなお寺なのですが、普段から静かなところで落ち着きます。
境内でハシャギ回る子供らにも、日蓮聖人は微笑を絶やしません。

祖師堂に上り、若い女性に近づき、女の視線を追うと、祖師堂奥に厨子が有り、御本尊が奉られている様です。
横顔を見ると、両手をあわせて、何やらしきりに、御仏に語りかけていました。
この沈黙の時間、20分ほど掛かったであろうか、最後に、手にしたハンドタオルを目にあてて、涙を拭いていました。

そして、祖師堂を去り、子供達の遊んでいる境内を通り抜け、母親達のたむろしている二天門の端に立ち、振り返って、祖師堂に向かい、手をあわせ、深々と一礼をして二天門を去り、参道を帰って行きました。
----------------------------------
私、ストーカーをするつもりも無かったけれど・・・・・、女の仕草が気になり、後を追う事になりました。

総門前で立ち止まり、髪の乱れに櫛をいれ、ニット帽を被っている途中の女に追いつきました。
 総門の外に出て、祖師堂を仰ぎ見て、手をあわせようとした瞬間に、私の気配に気付いたのか左脇へ5メートルほど場所を移し、スマホのカメラで何やら、撮影していました。
私は、何食わぬ顔して総門を撮影してからその場を立ち去りました。

ただし、50メートル程遠くから、望遠ズームで女の動向を見ています。
------------------------------------
再び、総門正面に立ち、祖師堂に向って、手をあわせ一礼をして、振り返ったその顔は、伏せ目がち、まぶたを腫らしているかのようだ・・・?
心の迷いは吹っ切れたのだろうか・・・?

今夜は、江ノ島でキャンドルナイト、先を急ぐ私にとっては、その後の女の事が気がかりでもある。
帰途に立ち寄った「本覚寺の境内に置かれている『しあわせ地蔵』」に、不幸な女の立直りを託した。