D90が観た画像  d90-14003

撮影地 東京都上野公園・東照宮
撮影日時 2014−1−10 
作品のタイトル 上野東照宮・・燦然と輝く黄金色
作品の概要 1616年2月4日、お見舞いのために駿府城にいた藤堂高虎と天海僧正は、危篤の家康公の病床に招かれ、三人一つ所に末永く魂鎮まるところを作ってほしいという遺言を受けました。
そこで藤堂家の屋敷地であった上野に1627年に東照宮を造営しました。

1651年に、三代将軍・徳川家光公が大規模に造営替えをしたものが、現存する社殿です。
金箔をふんだんに使い、大変豪華であったことから「金色殿」とも呼ばれています。
当時は東叡山寛永寺の一部でしたが、戦後神仏分離令により寛永寺から独立しました。
その後、戦争や震災などの災厄に一度も倒れることなく、江戸の面影をそのまま現在に残す、貴重な文化財建造物です。

数年前から、リホームを行ない、金箔の張替えや彫刻の彩色し直しをしていました(工事は95%完了)が、2014年1月6日から公開が始まりました。
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特に、時間を掛けて見て頂きたいのは、「唐門」、「透塀」、「斜光(夕日)を浴びた金箔」・・・まさに燦然と輝く黄金色とは、下の2枚目の写真です。
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唐門
1651年建築。 国指定重要文化財。正式名称は唐破風造り四脚門。
総金箔の門で両側上部にある松竹梅と錦鶏鳥の透彫(門の内側に有り、外側からは見えません)は精巧で美しく、室町桃山時代の技術を集大成したものとして評価されています。

柱の内外四額面(門の外側の左右の柱と、門の内側の左右の柱)には、左甚五郎作の「昇り龍・降り龍」の彫刻があり、毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説があります。
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透塀
1651年建築。 国指定重要文化財。
菱格子の塀で向こうが見えることから「透塀」と呼ばれています。
上下に施された300枚もの彫刻には、上欄には山野の動植物、下欄には海や川の動植物が、どれも雌雄、陰陽の姿として生き生きと表現されています。
彫刻比較・・日光東照宮(2003年撮影)  ⇒ここをクリック
彫刻比較・・歓喜院聖天堂奥殿  ⇒ここをクリック