D90が観た画像  d90-14068

撮影地 山形県酒田市 清亀園
撮影日時 2014−3−13 
作品のタイトル 庄内押絵の作品
作品の概要 旧暦の「ひな祭り」でネット検索中に、酒田や鶴岡に隣接する「羽黒町」に、「旅館・多聞館」で押絵で作られたお雛様が展示されている事を知ったが、何せ、交通の不便な所ゆえ、計画を断念した。

ところが、清亀園で、別所温泉と同じ吊るし飾りを発見。
さらに、押絵で作成された屏風絵に出合った。
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あまりの見事さゆえ、説明員の村上さんに写真撮影の許可を頂きました。
下記の「義経と弁慶」と「太田道灌と山吹」の作品は明治10年に、プロの大山(鶴岡出身)さんの遺作だそうです。

押絵の作品には、数ヵ所で出合っています。
長野県須坂の「世界の民俗人形博物館」・・・写真番号33番
長野県上田の別所温泉
そして、酒田と鶴岡
さらに、一週間後(3月21日)、長野県松本市でも
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後日、村上さんの所属する・庄内傘福研究会の工藤幸治会長さんに電話してルーツを伺いました。

江戸時代、「押絵の教則本」が出版されたそうだ。
江戸の子女の「お針のお稽古」用に、出回っていたものを参勤交代で江戸に来ていたお侍さんが買い求め、地方に持ち込んだものらしい。
庄内地方では、明治・大正・昭和時代まで学校の家庭科の教科書として活用されていたそうだ。
明治時代になると、女子だけでなく、男子も参加して、すぐれた押絵作品が多数出てきたと言われています。

ところで、松本の「市はかり博物館」で押絵に関する写真集を見つけ、全国各地の分布図を発見しました。
現在、40ヵ所以上の市町村で押絵の技術が伝承されています。