D90が観た画像  d90-14080

撮影地 長野県松本市 馬場家住宅
撮影日時 2014−3−21
作品のタイトル 馬場家住宅の押絵雛
作品の概要 古民家の馬場家住宅は、標高約690mで眼下に松本平が広がり、北アルプス連峰を遠望できる立地条件にありました。
最寄り駅はJR篠ノ井線の「村井駅」でした。
徒歩で50分以上かかると言うので、時間と疲労を計算して、駅前に駐車しているタクシーを利用しました。   ・・・・片道3400円の出費はいたい。
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捜し求めている『押絵雛』が展示して有り、写真は取り放題と聞いたので、 「古民家自体」と50体の「押絵人形」をすべて撮影しました。
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まずは古民家の紹介ですが、
江戸時代の末期、嘉永4年(1851)建築の本棟造の主屋をはじめ、安政6年(1859)建築の豪壮な構えの表門及び左右長屋、同時期に建てられた高島城主専用といわれる中門、そのほか文庫蔵・奥蔵(おくぐら)・隠居屋・茶室など、いずれも家の格の高さを示す建物がそっくり残っています。
内部は随所に優美な匠の技を見ることができ、150年近くにわたって人々がここで暮らしを営んだ息吹を感じとることができます。
ただし、この住宅の魅力は建物ばかりではありません。
建物を守るかのように屋敷地の北面と東面に築かれた土塁と鬱蒼(うっそう)とした屋敷林、先祖代々の墓石が並ぶ墓地、かつて水車が回っていた坪庭、大ケヤキを背後に控えた祝殿など、豊かな自然環境が保全されています。
いわば、良材をふんだんに用いた建物と自然があいまってひとつの小宇宙を形づくっていると言えます。

馬場家住宅の主屋は、長野県西南部に分布する本棟造(ほんむねづくり)とよばれる形式の民家建築の中でも、比較的規模が大きくかつ整った意匠を持つ代表的な建物です。
さらに、屋根に「雀おどし」の棟飾りが付いており、往時の姿をとどめている点も価値があり、江戸時代末期のこの地方を代表する民家建築として極めて貴重な遺構です。
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ところで、本題の『押絵雛』は、歴史的な古民家を舞台として、松本市立博物館が所蔵する押絵人形がひな祭りのため、段飾り形式で展示して有りました。
また、このイベントに協賛している「ヘラミ人形店」さんが持ち込んだ新しい押絵人形も多く展示して有りました。