D90が観た画像  d90-14199

撮影地 神奈川県鎌倉市
撮影日時 2014−9−27
作品のタイトル 白萩の名所・鎌倉の宝戒寺
作品の概要 首都圏で「白萩の名所」として、五本の指に入るのが鎌倉の「宝戒寺」です。
見頃の時期に訪れると、冬の間、根元の枝を丸坊主にされた株から、3〜4メートルも伸びた細枝にびっしりと白い花をくっつけて、参道を両側から塞いでいるので、参拝者は細枝を掻き分けながら石畳を歩きます。

「宝戒寺」は、北条一族の霊をなぐさめるために、鎌倉幕府の執権・北条氏の屋敷跡に建立されました。
鎌倉時代の北条執権の敷地に比較すれば、現在の宝戒寺の寺領は10分の一程になっていますが、それでも住宅地化した鎌倉の土地事情にしては、鎌倉のお寺としてはまずまずの広さがあります。

鎌倉幕府滅亡後の建武2年(1335)、幕府とともに滅亡した北条一族の鎮魂のために、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて建立させたのが、お寺のはじまりです。
その後、関東管領上杉憲忠の暗殺に端を発した乱のあおりを受けて、康正元年6月(1455)、仏殿や惣門などを破壊されております。
戦国時代には後北条氏の保護を受け、徳川家康に寺領を寄進され、寺観を保ちましたが、 関東大震災で大きな被害を受けたものの、再建されて今日の姿になっております。