畳の縁の繧繝模様(うんげんもよう)

雛人形の台などに敷く赤い毛氈にも、実は立派な意味がある事をご存知ですか?
最近では、部屋のスペースの問題などもあって、赤い毛氈を敷かずに木の台そのままに配置される雛人形などが増えてきましたが、
七段飾りなどの多くは、この赤い繊毛を敷いた段に、それぞれの雛人形が直接置かれるというイメージが強いと思います。

そもそも、雛人形には各所に魔除けや厄払いの意味が込められているそうです。
そして、この毛氈が赤なのも当然、魔除けの意味が込められており、その発祥はやはり「桃の節句」と同じく中国だったそうです。

言われてみれば、神社やお稲荷さんの鳥居や、お宮など昔の建物には赤いものが多いですね。それらは全て、
魔除けの色だったということになります。

また、毛氈に使われる赤だけではなく、その裾に使われている繧繝(うんげん)と呼ばれる模様も大変縁起のよい模様です。
紅・青・紫・緑などから綴られる繧繝模様は、畳の縁(へり)などにも用いられる模様の一つで、
特にこの繧繝縁を施した畳は、天皇や三宮と呼ばれる一部の人々にしか許されなかったほどです。
そう言われてみると、確かにお内裏様が座っている畳の縁が、この繧繝縁ですね。

ちなみに、畳の縁の模様と使用できる人物の関係は、

繧繝縁 大紋高麗縁 小紋高麗縁
(通称:九條紋)
紫縁 黄縁 縁なし
天皇・三后・上皇 親王・摂関・大臣 公卿 殿上人 地下 無位