D90が観た画像  d90-14260

撮影地 東京駅 丸の内北口・地下通路
撮影日時 2014−12−27
作品のタイトル 東京駅に「幻の壁画レリーフ」
作品の概要 戦後間もない1947(昭和22年)、ようやく再興したばかりの東京駅の内部に、GHQの鉄道事務所が設置された。
床面積は500平方メートル、大理石張りの広い空間、延べ54メートルにも及ぶ三方の壁の高さは3.2メートル。
運輸省の役人の発案で、中村順平の図案と当時の新鋭彫刻家6名が加わって、「新しい日本国始動に向けての国民の心意気を伝えたい」と
意図した『石膏レリーフ』が創られましたが、進駐軍を驚かせたこの壁面レリーフは、その後1970年代に、そのスペースが駅の事務室となった折に設置された新しい壁面の後ろに隠されてしまった。

東京駅100周年を記念して、40年ぶりにその巨大石膏レリーフが復元を終えた東京駅に、見事に復活しました。

場所は東京駅の南端近く。京葉線改札口(八重洲口の方が近かった)に続く地下通路。

全国の名所・特産を描き込んだ日本全図と、江戸から京都までの名所を織り込んだ、東海道の旅の様子でした。

石膏レリーフは、最初から着色されていたものか、変色したのかほとんどチョコレート色です。
色はどうあれ、壁画から、新しい日本に向けての旅立ちの気運が、色濃く漂っている気がしました。