D90が観た画像  d90-15012

撮影地 東京都中央区佃島と月島
撮影日時 2015−1−4
作品のタイトル 昭和の匂い・・下町(佃島・月島)の長屋
作品の概要 地図を見ると、「月島」は700m×600mのほぼ正方形の形をしています。
端から端まで歩いても10〜15分くらいです。
月島地区の五つの場所「月島」「佃島」「勝どき」「豊海町」「晴海」は、江戸時代から昭和にかけて隅田川の河口の中州を、埋め立てて作ったものです。
月島は、できた当初から、小工場とその従業員の住居として発展し、整然とした区画割りにより、長屋が立ち並びました。

その長屋が、東京大空襲の被害を受けなかったのと再開発が遅れた為、第二次世界大戦前に建てられたままの形で残っていました。

その後、老朽化が進みましたが、「家を新築すると道路部分を1m広く取らなければならない」という法律や、第二次世界大戦(1942年)前からの賃貸関係の法律もあり、新築は考えられませんでした。
その上、都心にありながら交通の便が悪く、大型の再開発事業も進みませんでした。
戦前から戦後にかけての住宅事情が悪い間、この家に平均2.3家族、7〜8人は住んでいたと話す老人が居られます。
例えば、1階の2畳の居間に独身者が、茶の間に老夫婦が住み、玄関から出入りしていました。
また、2階は若い夫婦と子供達が住み、勝手口から出入りすることが多かったそうです。
勿論、トイレは共同、お風呂は銭湯という時代でした。
子供も多く、路地毎に10人はいたそうです。