D90が観た画像  d90-15052

撮影地 埼玉県さいたま市岩槻の東久・お人形歴史館
撮影日時 2015−2−21
作品のタイトル 岩槻の伝統工芸品「かみしも雛」が勢揃い
作品の概要 「岩槻人形」が世に知られるようになった原点は、江戸末期の文化・文政期に、岩槻・久保宿に住んでいた人形師橋本重兵衛が考案したと伝えられる『かみしもを着ていて、目が大きく童顔なのが特徴の男雛』である。

衣装の赤色は魔除けであり、女の子が成長して、こんな裃(かみしも)を着るような立派な男性と結婚できるようにという願いを込めて、節句に贈られた。
内裏雛と違って、男雛、女雛一対ではなく、一体でも飾り、冠や杓などの持ち物は無いです。
-----------------------------------
「お人形歴史館」は、人形師でもある福田東久館長が、60年以上かけて集めたひな人形約4千体を収蔵している博物館でも有り、昭和61年には、「古き良き時代の人形を保存し、後世に伝えたい」と考え、工房の並びに「人形歴史館」を設立し、さらに人形の製作工程や小道具や材料類を展示しています。
----------------------------
「かみしも雛」が、1000体も並んでいるのは圧巻でした。
珍しいのは、一対(二体)ある寛永年間に作られた「寛永雛」です。
日本最古の座り雛とされ、国内に5体ほどしかないそうです。
雛人形の源流ともいえるものだが、その小ささに驚きます。
女雛は両腕を開いた姿ながら、両手先がついておらず、着ている衣服も小袖に袴の略装で、男雛に比べ見劣りします。
「寛永雛」に続いて年代順に、女雛に両手先がついて、衣服も十二単衣になる「元禄雛」、面長で大型、豪奢、「贅沢すぎる」と幕府から取締りをしばしば受けた「享保雛」、丸顔の「次郎左衛門雛」、宮中の装束を忠実に再現した「有職(ゆうそく)雛」、面長で現在の雛人形につながる「古今雛」など、他の博物館等でもなかなか目にすることが出来ません。

今回の取材目的の「木目込み人形」も永年の蒐集活動の結果、年代別やら、製作元やら未整理のまま、数え切れないほどの人形がひしめいていました。
・・・館内は写真撮影禁止ですが、館長の娘さんの承諾を得ています。・・・

「お雛さま飾りの特集」  今までに取材した場所です。  ⇒ここから