D90が観た画像  d90-15069

撮影地 神奈川県南足柄市郷土資料館
撮影日時 2015−2−20
作品のタイトル 森のひなまつり 「第一展示室」
作品の概要 南足柄市の住民の歴史は、2万〜3万年前の後期旧石器時代で、黒曜石で作られた槍の破片などが出土しています。
約1万年間続いた縄文時代になると、遺跡の数は多くなり、狩野の馬場(ばっぱ)遺跡や関本の関本出口(塚田)遺跡の調査などで、様々な文様が入った縄文土器や竪穴式住居の跡など多くの資料が確認されています。

古墳時代になると、近畿地方に成立した大和王権によって、前方後円墳などの様々な形をした高塚式の墳墓である古墳が造営されました。
その影響を受けて、南足柄では6世紀以降に古墳が造られ始めたと考えられており、それらは円墳と呼ばれる古墳時代の後期に多いものでした。

奈良・平安時代に入ると、関本から足柄峠へ抜ける道は、足柄道、足柄路と呼ばれて官道として機能しました。

中世の終わりごろ(鎌倉時代・戦国時代)の南足柄には多くの城が作られました。 当時の領主たちは東西の交通を制限するために苦心をし、足柄峠を中心として南北の尾根上に砦を、街道筋に城を配置していました。

近世(江戸時代・明治・大正・昭和)に入ってからは、箱根に東海道五十三次の関所が整備されたことで、時代から取り残されて来ました。

以上のような時代背景のもと、市民からの寄贈も数多く、郷土資料館内の所蔵する『雛人形の展示数と種類』は神奈川県内でトップクラスです。

南足柄市郷土資料館の「森のひなまつり」は、2003年に同館所蔵の18組のひな飾りで始まり、今年で13回目となりました。

観光地化された雛祭りと違い、江戸時代から昭和までのおひな様が、時代ごとの変化が楽しめるように展示されている為、学術的にも品質の高い展示会場です。
また、「押絵雛」や「土雛人形」など、地方から借り入れての展示もある。

「押絵雛の特集」 地名をクリック  昨年、押絵雛に感化され、「松本」「酒田」「上田」なども取材しました。
「お雛さま飾りの特集」  今までに取材した場所です。  ⇒ここから