D90が観た画像  d90-15058

撮影地 神奈川県小田原市板橋 内野邸
撮影日時 2015−2−22
作品のタイトル 伝統的な土蔵造りの内野邸
作品の概要 「内野邸」は明治36年(1903)11月に建てられた母屋と文庫蔵そして、昭和55年(1980)まで営業していた醤油醸造工場(武功醤油)と穀蔵がそのままの姿で残っている小田原では珍しい場所です。

明治初期に、関東一円の商家の多くに見られる伝統的な土蔵造りに、なまこ壁や西洋風の石造りのアーチが用いられている和洋折衷が特徴ですが、外観的には店舗兼住宅なので、道に面して袖蔵と店蔵が目にはいります。
 
まず、外観ですが、二階の部屋の外を見ると、障子・ガラス戸の外側にさらに、レールがあって、鉄製の扉が引き出されます。
一階は店舗の玄関なので、雨戸の代わりに外壁が付き、鉄の扉が引き出されます。

室内は店、住居、茶の炉が切ってある隠居部分、文庫蔵(内蔵)などがL字形に配置されており、特に、二階の主座敷の書院造りの部屋は、位の高い人用の部屋と位の低い人用の部屋の造りが異なり、現在のご当主から細部にわたり説明を受けました。 ・・・ 贅を尽くした書院建具でした。 ・・・

そして、次ぎに案内されたのが、穀物蔵と工場跡。
大豆などの材料の貯蔵のための穀物蔵は、綺麗にリニューアルされ、落語の会やミニコンサートなどを行っているとの事。
蔵の中で声を出してみるとなかなかいい響きです。
敷地内の元醤油工場の中には、当時使っていた巨大な樽が麹菌カビが干からびて並んでおり、時代物の大豆搾り機などの機械があり、当時の様子を垣間見る事が出来ます。