D90が観た画像  d90-15124

撮影地 東京都文京区本駒込 六義園
撮影日時 2015−4−26
作品のタイトル 六義園のつつじ
作品の概要 六義園は徳川五代将軍の群信任の厚かった柳沢吉保の下屋敷で、元禄15年(1702)に築園した「回遊式築山泉水」の大名庭園です。
春のシダレザクラの時と、秋のモミジの時には写真撮影に来ているのですが、『つつじ』の撮影は初めてです。

駒込の染井村と言えば、サクラの「ソメイヨシノ」の発祥地です。

元禄15年以前は桜の量産が中心でしたが、六義園の近くに下屋敷があった伊勢津藩の藩主・藤堂高久は、江戸にキリシマツツジを持ち込んだ人物です。
藤堂高久の屋敷に出入りしていた、染井村の伊藤伊兵衛はキリシマツツジを増やしたり、新しい園芸品種を作り出して「霧島屋」という植木屋を始めており、これが当時の江戸に「つつじ」ブームを起きたキッカケとなっています。

よって、流行の中心地であった六義園には古品種のツツジが数多く植えられ、現在まで残っています。
このツツジの見ごろに合わせ、六義園と江戸園芸ツツジの歴史に楽しく触れることのできる催しが開催され、春の穏やかな陽気の中、鮮やかな赤や紫色に彩られた六義園に鑑賞者は訪れます。

柳沢吉保が六義園の完成直後に作らせたと云われる「六義園之図」には、吟花亭のまわりに、たくさんの桜といっしょに赤い花の花木(キリシマツツジ)が描かれています。

現在の六義園は、キリシマツツジの他にもリュウキュウツツジやヤマツツジなどを見ることができ、古木ではドウダンツツジや、樹齢約140年のオンツツジなどもあります。