樹木は語る |
東京は1944年11月14日以降に106回の空襲を受けた。
上野公園といえば、代表されるのが西郷隆盛の銅像。
この後に聳えるイチョウの木は3本、そして清水観音堂付近の広場に3本のイチョウの大木が有り、幹には焼け後が残っているが、東京大空襲の記録簿からリストアップされた被災木は1本だという。
この銅像の一角に「彰義隊の墓所」がある。
新政府軍と彰義隊との「上野戦争」で焼け出された被災イチョウらしい。では、昭和20年に焼け出されたイチョウは?
上野公園の中ほどにある「東京都立美術館の裏庭」に、幹の中ほどを鉄の輪で補強された痛々しい姿のイチョウの木が有る。
真上で焼夷弾が破裂したらしく、上部が爆風で飛んでしまったようだ。 |