D90が観た画像  d90-15145

撮影地 神奈川県大磯町 旧吉田茂邸
撮影日時 2015−05−22
作品のタイトル 吉田茂さん バラの花が好きだった。
作品の概要 相模湾沿岸地域一帯は、明治期から別荘地・保養地を形成し、首都圏で活躍する政財界人や文化人が滞在、交流する地域として発達してきました。

特に大磯中心部一帯は、旧吉田邸をはじめとして、大規模でかつ著名人が構えた住宅・庭園が連なっています。

旧吉田茂邸は、明治17年に吉田茂の養父で貿易商の吉田健三が別荘として建てたのが始まりで、戦後、総理が外国から貴賓を招くために新築されたものです。
吉田茂が昭和19年頃から、89歳の生涯を閉じる昭和42年までを過ごした邸宅で、政界引退後も多くの政治家が「大磯参り」を行い、また、元西独首相アナデウアー氏や、当時の皇太子殿下(今上天皇)と同妃殿下などの国内外の要人が招かれました。
吉田茂没後には、大平首相とカーター大統領の日米首脳会談が実施されるなど近代政治の表舞台としても利用されました。

吉田茂がよく散歩をしていたといわれる庭は、心字池や築山のある日本庭園、竹林、松林、バラ園、サンルームがあり、その日本庭園にはあまり用いられないカナリーヤシが植えられるなど、海外赴任生活の長かった吉田茂の嗜好の多様性、様式にとらわれない人間性が色濃く反映された庭園となっています。
当時のばら園からはだいぶ縮小されてはいますが、吉田茂が好きだった種類のバラの花がいまでも賑やかに咲いていました。
また、日課の散歩では相模湾越しに江ノ島や伊豆大島や天城連峰そして、富士山が目の前に見えます。