樹木は語る |
旧細川邸とは、肥後熊本藩・細川家の下屋敷のことで、現在の細川家の当主は元総理大臣・細川護煕氏です。
この下屋敷は元禄16年(1703)赤穂浪士の17人が切腹を命ぜられた場所でも有名です。
この木は、残念ながらごらんのように主幹は10メートルほどのところでスッパリと切られており、そのためか樹冠は半円形になっています。
都内最大級のスダジイ(シイノキ)である。
頭上で焼夷弾が爆破したためダメージが大きかったのだろうか、腐敗止めのため、5ヶ所の幹は切られており樹高が低く、内部に見える空洞が戦禍の生々しさを見せ付けている。
根元は戦火を受けなかったのか、古木の雰囲気が良く出ている。近くには、大石内蔵助の自刃跡と書かれた石碑がある。
また、浅野内匠頭や四十七士の墓がある泉岳寺(細川家菩提寺)も近い。 |