D90が観た画像  d90-15243

撮影地 東京都中央区  隅田川界隈
撮影日時 2015−10−18
作品のタイトル 隅田川夢現(ゆめうつつ) ・・ 佃大橋之景
作品の概要 隅田川の右岸と左岸を行き来するのに、江戸時代初期に、「〇〇の渡し」が始まった。
橋が架けられると同時に「〇の渡し」は消えて行った。

【佃の渡し】は、江戸時代の初期、佃島と対岸の江戸市中とを結ぶために
佃島の漁民が設けたのが始まりと伝えられており、正保 2年(1645) 頃から300年以上の長い歴史を持っていた。
『佃大橋』 の完成により昭和39年(1964) 年8月に廃止され、「隅田川」 の渡しでは最後のものとなった。

さて、『佃大橋(つくだ おおはし)』 は、中央区明石町と月島との間で、幹線道路の「新富晴海線」 が 「隅田川」 を渡る橋である。
この橋の創架は東京オリンピックの開催された昭和39年で、橋名は少し上流にあった 「佃の渡し」 から付けられている。

隅田川に架かる橋は、先進国の橋の持つ「景観」を考慮していたのだが、昭和30年代後半から始まった「高度経済成長期の道路や橋、ダム、下水道などの公共事業」は、経済性が最優先されるようになり、いわゆる 「質より量」 を重視する時代背景も有って、『佃大橋』 はそんな時代を色濃く反映した橋となった。
言い替えれば、「アーチや欄干や橋灯」などの装飾品は皆無、とにかく、車が走れれば良い・・・歩道も後から追加したものか、既に耐用年数を過ぎているらしい、・・・この時代を代表する少々寂しい昭和の橋なのかも。

   

   

1999年のホームページ作成時からの作品集です。
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