昨年の紫陽花まつりのおりに、境内に一本桜が有ることを知った。
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本殿前には、「ベニシダレザクラ」と「ソメイヨシノ」が各一本。
「白旗桜」が、白山神社境内にある八幡神社の御神木(樹高8m、枝張り10m、幹回り2.5m)として、さらに、境内入口にもう一本(樹高9m、枝張り12m、幹回り2m)。
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永承六年(1051)、八幡太郎義家(源義家)が、奥州征伐に向かう途上に当社に立ち寄り、サクラに源氏の白旗をかけ、戦勝祈願したと伝わることから「白旗桜」と命名された。
江戸時代盛んに作られた地誌にも紹介されており、「江戸三名桜(郊外三銘木)」のひとつに数えられ、昭和10年には国の天然記念物に指定された。
しかし、その2年後に枯死し、現在あるものはその後継樹で、樹齢90年ほどです。
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桜の名称に付いては、もう一つの謂れが有る。
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雄しべが旗弁化したものが見られるオオシマザクラである。
5枚の花びら以外に旗弁という雄しべが花びらのように変化したものが花の中央に2〜3枚ある珍しい桜の種類です。ご参考までに、桜の博物館を自称している「多摩森林科学園・サクラ保存林」
で撮影したもので、『ホタテ』桜なるものが有ります。
この写真を参考にして下さい。
白山神社のすぐ裏手に、明治24年開園の文京区最古の公園「白山公園」が有り、中央にソメイヨシノらしき一本桜(樹高8m、枝張り8m、幹回り3m)は、開園の記念樹とすれば樹齢120年でしょう。 |