地下鉄・都営三田線の「白山駅」で下車しすれば、白山神社までは100mほど、隣りの駅の「春日」方面に南下すると150mほどで「白山下」交差点に出る。
白山通りと並行する東側の細い道を直進する事300mほどで郵便局が有る。
郵便局を基点として、東側に100mほど、北側に150mほど、南側に100mほどの長方形のエリヤを探索すると、明治時代に、樋口一葉の『にごりえ』の舞台となっていた私娼の街に出逢える。白山の花街は、昭和初期で、芸妓置屋160軒、芸妓60人、料亭39軒。
東京大空襲の焼夷弾の投下も無かった為、花街時代の細い路地に木造2階建ての建物が結構残っている。
外装は下見板張り系が多く屋号が刻まれているものもある。
戦前の家屋がこれほど残っているのもすごいが、花街時代の空間がこれほど色濃く残っているのは、是非とも、歴史的建造物として保存すべものだろうが個人の持ち家のため、建て替えやら、大手不動産の買収でマンション化の一途で有る。
パソコンで、YAHOO!の地図を拡大して行くと、この密集した狭い地帯は、白山通りの東側に、南北に二本程の細路が通り、東西から何本かの路地が串刺しのように交差した形になっている。
現場を歩くと、その路地の何本かには小粋な石畳が残っていて、当時の面影を伝えているようだ。
大都会には不似合いな「銭湯」も残り、床屋と思われる店構えも・・・・。
驚きは、何と言っても、戦前から生き残った瀟洒な木造二階建てが残っている。
かっての料亭「浜乃屋」とか料亭「竹の屋」にも住いの明かりが漏れていた。
夜間撮影中、玄関から芸妓とお客さんが出てきたら・・・びっくりポンかも。 |