鷲沢玲子(昭和20年生れ)さんは、NHK「おしゃれ工房」などに講師として出演以来NHKとも付き合いが古い。
今回の出展に関しても、ブースの大道具などNHKの支援も受けている。鷲沢さんは1980年に、東京都国立の地に『キルトおぶはーと』を主宰。
百恵ちゃんも国立(くにたち)在住である。
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東京ドームの中央に、大掛かりな構造物を作り、他を圧倒するブースとなっており、単なる「キルト展」の枠を遥かに超えていた。
『キルトおぶはーと』教室は、全国各地に500名の生徒がいる。
「オズの魔法使い」のブースに、個人名で出展しているのは10名足らず、しかし、生徒さんには、ブース内の出し物に必要なパーツが割り当てられており、500名総がかりの作品となっている。
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各々解説は、後に述べるとして、 まずは、ストーリーを把握。
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オズの魔法使いは1900年に発売された児童文学書です。
ちなみにタイトルは「オズの魔法使い」ですけれど、実際の主人公はオズではなく、この物語の主役はカンザスに住む12歳のドロシーという女の子です。
ある日、竜巻が起こり、ドロシーの家ごと異国へ飛ばされてしまいます。
彼女が飛ばされた場所がオズの国。
家が落ちた先には悪い東の魔女がいましたが、その反動で魔女はつぶされてしまいました。
東の魔女が履いていた「銀の靴」を手に入れましたが、ドロシーの願いは「カンザスに帰ること」だったのです。
その願いは「オズの魔法使い」なら叶えてくれるかもしれないと、そう教えてくれたのは北の良い魔女。
その希望を胸にドロシーは、愛犬トトと共にオズの魔法使いの元へ旅に出る。
途中、知恵が欲しいカカシや勇気が欲しいライオン、心が欲しいブリキの人形たちに出会い一緒に旅をします。
そうしてオズの魔法使いの元にたどり着いたドロシーたち。
オズに自分たちの願いを伝えますが、オズの答えは「西の魔女を倒せば叶えてやる」というもの。
仕方なく西の魔女を倒す旅に出ますが、途中その魔女から攻撃を受けます。その攻撃を交わしながらも前へ進むドロシーたち。
勇気を出してドロシーを助けるライオン、知恵を絞って困難に立ち向かうカカシ、ドロシーを想って涙するブリキの人形。
そうして偶然にも西の魔女を倒すことができたドロシーたち。
しかし願いを叶えてくれるはずのオズの魔法使いは、実はドロシーと同じように異世界からやってきたただのマジシャンだったのです。
オズの告白を受けて落胆するドロシーでしたが、オズからの提案で気球に乗り元の世界へ帰ろうとします。
しかし気球に乗った愛犬トトが逃げ出してしまい、トトを追いかけたドロシーは気球に乗りそびれてしまったのです。
途方にくれていたドロシーの前に、南の良い魔女が現れ、東の魔女が履いていた「銀の靴」には魔力があり願いが叶うかもしれないと教えられます。
教えられたとおりに「銀の靴の魔力」で、ドロシーは元の世界カンザスに帰ることができたのでした。 |