花筏(はないかだ)[別名・・・ヨメノナミダ]は、イチョウやキウイの木と同じ様に、雌雄異株の植物です。
よって、実がなるためには、メスの木とオスの木が必要です。今回、町田えびね苑では、それぞれの木が30メートルほど離れた場所(直線にすれば60メートル)に植栽されていました。
メスの木が1本、オスの木が2本有りました。
さらに、メスの木の花とオスの木の花は、全く形状が違った。
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雌株は、雌花を葉の上につけるが、つける花の数が1〜2個。
雌花は4弁花で、花が終わるとやがて直径1cmほどの黒い液果をつける。
8月過ぎに熟す(黒くなる)ので、小鳥が食べにくる。
雄株は、一枚の葉に複数の雄花をつける。・・・写真を参照して下さい。
雄花は3弁花で、日数が経てば花が落ちてなくなり、見た目がただの葉っぱになってしまう。
葉は長さ10センチほどで卵形、フチにぎざぎざがあり、春に葉の真ん中を縦に走る葉脈(主脈)上に花を咲かせために、一見、葉の上に花が乗っているようですが、実際は主脈と花の軸が癒着した結果そのように見えます。
花を船頭に、葉を筏に見立ててハナイカダ(花筏)の呼び名になった。
午後3時半過ぎ、鑑賞者も少なくなった時、花を拡大撮影していた時に、何やら目の前を飛び回るものがいた。
体長12ミリほど、お尻の太さも2ミリほど、姿はトンボのような蜂のような?
細長い管を花の中に突っ込み、蜜を吸ってはお尻を上下して、お尻に溜め込んでいる様子。
接写ですので、分かり易く連続写真として見ます。 |