作品の概要 |
安藤広重の江戸名所百景では版画として採用され、三代将軍・家光の時には曲垣平九郎が急な石段を馬で駆けのぼり、幕末には勝海舟や西郷隆盛もやってきて江戸の街を見下ろし、江戸城総攻撃を回避する結果に導いたことで有名な芝の愛宕山に鎮座する「愛宕神社」。
普段は、ものすごく静かで閑散としているこの神社ですが、6/23,24の2日間の『千日詣り・ほおづき市』の時は、出世の石段には燈明が置かれ、拝殿前には茅の輪(ちのわ)が据えられて参拝者の列ができます。
私が着いたのは、14時。
茅の輪潜りを待つ人の列は、200mほど。 ・・・NHK放送博物館の駐車場まで並んでおり、社殿内でのお祓いを受けている人の流れが遅く、2時間以上も待たなければ参拝できそうも無く、よって、千日分の御利益は諦めた。
また、同時に催される「ほおづき縁日」では、お祓い済みの青いほおづきも完売する寸前だった。
ほおづき市と言うと浅草が有名だが、もともと愛宕神社から始まったもの。
蛇足ながら羽子板市も愛宕神社が発祥の地だとか。
その賑わいは平岩弓枝氏著「犬張り子の謎」にも記されているそうだ。下の写真は、左が男坂(曲垣平九郎と馬で有名)、右は女坂の入り口。 |