樹木は語る |
江戸時代から続く酉(とり)の市が有名な東京都目黒区の大鳥神社。
平安時代に創建され、約千二百年の歴史を誇る。
拝殿脇に立つ大イチョウは神社の御神木になっているが、昭和20年の東京大空襲で被災している。
このイチョウの木は、もともと目黒川沿いにあったが、1930年に目黒川の改修工事に伴い神社に移植された。
1945年の空襲で内部は炭化し、樹皮も半分ほど焼失しており、戦後も衰弱の兆候が見られたが、現在は樹勢が回復、根が年々太く成長するほどに回復している。
安全を考えて高さ十メートルほどで伐採されている。その他、境内には見るものが多い、「狛犬」、「オオアカガシ」、「三猿の塔」、「切支丹燈籠」など。 |