江戸時代から文人達に評判の高かった「向島百花園」の『月見の会』を取材。 園庭の周囲は高い木で囲まれているため、月の出が遅くなる。
おそらく、お茶会の人達も含めて2〜300人が園内にいたと思うが、お神酒や団子や野菜をお供えしている台の前で、月の出てくるのを待つ人達もシビレを切らして園内を彷徨い始めた。
初めのうちは雲も少なかったが、次第に多くなって来た。
園内では、お茶会の他に、箏の演奏も有り、絵行灯にもロウソクの火が入り、草むらでは虫も鳴き、風情のある「月見の会」であった。
たまたま、出会った老夫婦、皿を大事そうに持ち歩いて来た。
皿にはお酒が入っており、「月見酒」を予定している。
私もその皿が気になり、時間を掛けて3〜4回見に行ったが、雲が多くなり、結局、皿に月が入る(お酒に映る月)状態にはならなかった。 |