すでに34流派の生け花に接していると、花留めについては出尽くした感じである。
しかし、花器については、まだまだ未知のものに出合う。
下の写真一枚目は、「華道高野山」の展示場所で出会ったもの。
両サイドに曼陀羅絵図、中央の花器には2メートルほどの青竹に5ヵ所の窓を開け、五段華を生け込んでいる。
一つ一つに仏教的な意味があると言い、作品自体が仏であり宇宙を表しているそうだ。下の写真二枚目は、白砂を海に見立て、左の方は陸地に見立てているそうだ。
右端の舟は向きから「入り舟、出舟」、中央は海中に浮かぶ島に紅葉の木々が、左端は柿の切り株を逆さに立てて、山頂と傾斜のある山裾を表現しているそうだ。 |