JR新橋駅前広場の「乙女と盲導犬の像」 |
その盲導犬の銅像がある場所は、JR新橋駅の日比谷口を出た、正面に蒸気機関車(C11型)が置かれている駅前広場の左手、ニュー新橋ビルの前にある。
乙女と盲導犬の像の隣には、白い大きな看板が立ち、「乙女と盲導犬の像」と記してあり、説明もついている。
建立は昭和44年で六月吉日となっており、東京虎の門ライオンズクラブの寄贈になるもの。
どの様な像かというと、ワンピース姿の少女が立ち、左手に盲導犬のハーネスを握っている。
少女の左側に寄り添っている盲導犬の種類は、以前は盲導犬として一般的であったシェパード種。
像の左右は木が茂って、陰になりがちなので通りすがっても、気がつかない人が多いかもしれない。
「乙女と盲導犬の像」の台座の正面にはこんな詩が刻まれていた。
街はこんなにも明るいのに
どこかに翳りのある
こころのささくれ
あなた
語らずにぬくもりを
求められずにぬくもりを
あの街に
この街に
この詩の作者は、作詞家・脚本家の川内康範氏だ。
昭和44年当時の日本人の心は豊ではなかった・・・・・、
東大安田講堂事件が起こるなど学生紛争がピークに達して、世の中は騒然としていた時期だった。
新しい日本に変わろうとする大きなうねりのただ中にあって、障害を持った人たちに対する関心がだんだん高まっていく時期でもあったが、盲導犬に対する理解はまだ低かったようだ。 |
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