D90が観た画像  d90-18033

神奈川県相模原市 長松禅寺
撮影日 :  2018−1−30
長松禅寺の「ぐちきき地蔵尊」
JR相模線の「相武台下」駅で下車し、座間神社に向かう途中で、お地蔵さんの姿がたくさん見えた。
道路に面した所に門柱とお寺の紹介看板があった。
『長松寺は山号を「万年山」といい、室町時代に足利氏満が曇芳(どうぼう)師を迎えて、臨済宗建長寺宝珠庵の末寺として開山したと言われています。
 その後、何度かの再建・中興が行われ、やがて代官平岡岡餓右衛門吉道と僧換室宗応によって曹洞宗に改宗され、津久井功雲の末寺として再び開基されました。
 慶安2年(1649年)には寺領として十石の朱印を受けています。
また本堂に保存されている古文書は足利氏満の奇進状は市内で最も古い文書として市の重要文化財に指定されています。』

山門を潜ると、本堂前と庫裏前に手入れの行き届いた境内が有り、鐘楼の奥にはおびただしい数の羅漢像がある。
中でも気になったのが、「ぐちきき地蔵尊」・・・興味が湧いたので、ネット検索して見たら・・・・。
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桂芳院(名古屋市中村区)、 宝寿院(身延線市川大門駅)、 龍蔵寺(山口県)、 宮島弥山 大聖院(広島県廿日市市)、 四国76番札所金倉寺、 四国77番 札所道隆寺、 本誓寺(新見市)、 大威徳寺(岸和田の牛滝山)、 法華寺(焼津)、 その他に(岡山県玉野市)(昼神温泉)(閼伽井坊(あかいぼう))   ・・・などと、各地にあった。

長松禅寺の「ぐちきき地蔵尊」の脇に、住職の情熱を感じる石碑があった。
写真は12枚目だが、拡大しても見難くなるので、下記に転記した。 但し下から3行目に難読の文字かあった。
  ⇒ クリック

ぐちきき地蔵尊発願文

現在の吾が国を鑑みると、社会状況は混迷し閉塞感に包まれている。
連日報道される殺人事件、家族間の不和争い、教育に関わる諸問題、
国際的にも国家間の闘争による終結をみない争いや異常気象によって尊い命が奪われている。
現下の諸情勢は、未曾有の人心荒廃や地球規模の環境変化に起因し、
この世に生を受けた人間の基本的人権および自由が侵害されている状態である。
見方を変えれば自己と他者を結ぶ絆が弱体化し、人の道としての日常倫理が
地に落ちてしまった結果である。
人間、社会関係の絆を回復し、仏陀の求めた思いやりに満ちた関係を
再構築するにはどうするか、み仏と自己の絆、また、先祖と自己の絆を
深めることから始め、親子の絆、人間道志の絆を深め、高め、強くすること。
によって現代社会が抱える病状の治癒克服を目指したい。
人は誰でも幸いを求めている。しかし、いかなる人もこれで満足した、これで良い、
と言い切れる人はいない。
(草冠の下に、糸の上半分を2つ並べる)に人の願いの成就を心に込め、
ぐちきき地蔵尊を建立した。
お地蔵様に、悩み、苦しみ、心に秘めた話を語って頂き、安楽の日々が過ごせるよう祈念して頂きたい。

平成十九年十月吉日

    萬年山長松禅寺二十四世
           沙門祖宗雅覧焚香拝書

2009-9-19から、Nikonカメラの『D90』を愛機として、撮影を開始しました。 1999年のホームページ作成時からの作品集です。
		画面表示のためのツールも技術習得の為にいろいろと取り込み、
		数多くの技法を習得し、シリーズ作品集として、管理しております。