D90が観た画像  d90-18041

東京都目黒区 ホテル雅叙園東京
撮影日 :  2018−1−26 と 2−8
エレベータホール前の展示物
今年も、雅叙園の「百段階段」で「百段雛まつり」が開催されている。
2018年1月19日から3月11日までで、『近江・美濃・飛騨 ひな紀行』とネーミングされている。

「エレベータホール」と「星光の間」と「頂上の間」の3部屋は写真撮影が許されているが、「十畝の間」、「漁樵の間」、「草丘の間」、「清水の間」、「清方の間」の5部屋は撮影禁止のため、皆様には展示品の詳細を伝える事が出来ないのは残念である。
しかし、雅叙園サイドの公式ページで展示概要を紹介しているので、1月26日と2月8日に二度にわたり見てきたので、撮影禁止の展示内容に付いて私なりの補足説明をしたい。

まずは、下の一枚目の写真は、「原孝州」の作品、 ところで「原孝州とは」?。
父である先代・原米洲は、明治26年(1893)栃木県宇都宮市生まれ、平成元年(1989)に96歳で亡くなる。
江戸初期から作例の現れる伝統工芸である胡粉仕上の人形を修得する。
大正11年(1922)、米洲と号して独立。
以前、原米州の製作したお雛さまを取材した。  ⇒ クリック

御所人形、木目込み人形、武者人形、おやま人形、三つ折れなど多くの種類の技法を持ち、木彫を主とした人形の頭造りを得意とし、桐塑、紙などを応用する多彩な手法を用いるが、特に人形の肌に胡粉を塗ってつやを出す「胡粉仕上げ」に長じ、昭和41年、人形師では初めて国の無形文化財に指定された。
娘である考洲は、先代の無形文化財に指定された「胡粉仕上げ」の技術継承もさることながら、女流人形作家ならではの作風にもこだわっている。
やわらかい雰囲気を表現した胴体の形。
華やぐような明るい配色の衣装。
先代の生み出した仏像の表情に通じる赤ちゃんの清らかな気品あるお顔に、愛らしさを融合させた丸いお顔。
何十本もの線がつくり出す「笹目技法」のやさしいまなざしを基調としたお雛さまを製作している。

下の二枚目の写真は、「ホテル雅叙園東京の婚礼用着物」と調度品を展示しており、来館記念に撮影を促していた。