雅叙園の「百段階段」の最上階は99段目、その右側にあるお座敷が「頂上の間」。
この部屋には、岐阜県美濃市と恵那市から、お雛さまと郷土玩具が持込まれた。美濃市は、美濃和紙の産地として有名なところ、お雛さまのまわりを囲むのが、美濃和紙で作られたあかり、柔らかな光で会場をやさしく照らしている。
中央に位置する「お雛さま」は、美濃の旧和紙問屋(須田万右衛門家)に伝わる御殿飾りのお雛さま。
恵那市からは「ハイカラびな(日本大正村)」を展示。
山あいの町、岐阜県恵那市明智町にある日本大正村は、大正時代の建築や資料を保管、展示する、町ぐるみの大正の博物館。
現地の街中は、製糸を地場産業として栄えた大正時代の頃の姿そのままに、風俗、建物をはじめ、生活文化や自然に至るまで大正時代のたたずまいを残している。
「ハイカラびな」は、明治・大正の流行のモデルを追った土人形で、明治の中頃から先の大戦後まで生産は続き、陶器や磁器の人形に発展していく。。
当時の風俗を反映した、ハイカラさんの人形たちが「百段雛まつり」に勢ぞろいしている。 |